蒸留所紹介「ラフロイグ」

どうもゆたかです！

今回はぼくの1番好きな蒸留所、ラフロイグ蒸留所について紹介したいと思います！

ウイスキーの聖地アイラ島にあり、ゲール語で「広い入り江の美しい窪地」を意味するとても人気のある蒸留所で、一番の特徴は何と言っても「正露丸」にも例えられる独特の風味です！

ウイスキーがお好きな方なら一度は耳にしたことがあると思います。

そのため公式のキャッチコピーでも“You either love it or hate it（あなたはこれを好きになるか、嫌いになるか）”と言われるほど好みが分かれる蒸留所でもあります。

次はラフロイグ蒸留所の歴史について見ていきましょう！

ラフロイグ蒸留所は1810年ごろににジョンストン兄弟によって創業されました。この兄弟、元々は牛飼いだったようで、牛の飼料として育てていた大麦の余りをウイスキー製造に充てていたのが始まりです。

いわば副業で始めたウイスキー造りですが、美味しいと評判になり、本業の牛飼いよりも利益をあげるようになったため、1815年を正式な創業年としています。

創業者亡き後も一族によって運営は引き継がれ、さらに評判は広まっていきました。

1887年、経営権がハンター家に移り、1921年にはある重要人物によってラフロイグ蒸留所にとって一つの大きな転機を迎えることになります。

その人物こそがイアン・ハンターです。

この年、彼が経営を継ぎ、生産能力増強のための改革を行います。モルティング施設の開設、蒸留基の増設、収容施設の拡大を行いました。

パワーアップしたラフロイグを世界に広めるためにイアンは動きます。

まず、スカンディナビア人が独特のピート、ヨード香に魅了されます。このスカンディナビア人、アイラ島初期の入植者だったようです。やはり惹かれる何かがあったんでしょうね。

強くなったイアンは無敵です。禁酒法時代のアメリカにも突撃していきます。

イアン「ラフロイグ売らせてや」

アメリカ「お酒なのでダメです」

イアン「正露丸の香りするやろ？これは薬よ」

アメリカ「ほな薬かぁ」

これで通っちゃったんですね…~~アメリカ仕事しろよ~~…

そんなこんなで薬用酒としてアメリカにも輸出できるようになったみたいです。

また1940年ごろ、第二次世界大戦の影響でスペインからのシェリー樽供給が安定しないという事情があったため、イアンはバーボン樽に着目しました。1950年ごろまでに、ラフロイグのほとんどはバーボン樽に貯蔵されるようになり、今のハウススタイルに繋がっていきました。

そんなイアンですが、彼には相続人がいませんでした。こんな時普通の人なら外部から経営の上手い人を呼んで経営を任せるか、社内で次に偉い人などに引き継ぐことを考えると思います。しかしご存知イアンは普通じゃあないんです。

彼の死後、遺言によって蒸留所を継いだのはベッシー・ウィリアムソンという女性でした。

彼女はグラスゴー大学薬学部を卒業した才女でしたが、不況により就職に困っており、速記のできる秘書としてバイト生活をしていました。そんな時アイラ島出身の友人と共にアイラ島旅行をしていたところ、イアンの秘書が病気になったためベッシーが新しく秘書になることになりました。

ベッシーはイアンのひたむきなウイスキー造りの姿勢に共感し、正秘書が戻ってきた後も蒸留技師としてアイラ島に残ることになりました。そしてその後彼女の熱意に魅せられたイアンは蒸留所の全てを託すことになるわけです。1946年の出来事でした。

所長となったベッシーは製造プロセスを確立し、独自のフロアモルティングと品質を保持しつつ生産性を高めることに成功しました。

この時代から男女に囚われず優秀な人材を見抜くイアン、恐ろしいですね！

イアン、ベッシーという二人の偉大な人物により世界中で飲まれるようになったラフロイグは1994年、チャールズ皇太子により王家御用達（ロイヤルワラント）を与えられるまでになりました。その証拠としてラフロイグのボトルには王家の紋章が描かれています。

2015年には200周年を迎えたラフロイグ蒸留所。今後の更なる躍進が期待出来ますね！

最後にラフロイグ蒸留所の商品を紹介したいと思います！

まずはラフロイグ10年！

バーボン樽100%のザ・ラフロイグ！ぼくが一番好きなヤツですね！ヨードやピートはもちろん、バーボン樽由来のバニラ、さらにグレープフルーツのような風味を感じられます。書いてるだけで涎が…

国内正規輸入は750mlで43%、並行輸入は700mlで40%です。飲み比べしてみると楽しいですよ！

ちなみにぼくは正規品が好きです！！！

お次はラフロイグロア！

【包装不可】ラフロイグロア 48度箱付 700ml
価格：11980円（税込、送料別) (2022/3/11時点)

LORE（伝承）を冠したこちらは創業以来受け継がれてきた技術や経験を”伝承”するという情熱を込めて作られました。

ヨーロピアンオークの新樽で熟成後、ファーストフィルのバーボン樽でさらに熟成させ、その後複数のラフロイグ原酒とバッティング。

リッチで熟成感を感じられ、さらに様々な要素を複雑に感じられるラフロイグです！ラフロイグ10年が気に入った！って方にはぜひ飲んでいただきたいですね！

今回は「ラフロイグ蒸留所」について紹介しました！

ではまた！